・その他の癌先進治療(3)


 

 ここではその他の 先進癌治療 について説明していきます。

 

経皮的ラジオ波焼灼療法とは

 

ラジオ波焼灼療法(RFA)は、皮膚を通して腫瘍の中に直径1.5mmの電極針を挿入し、電極周囲を450kHzの高周波(ラジオ派)により誘電加熱し癌を凝固壊死させるもの経皮的ラジオ波焼灼療法といいます。

肝臓にできた悪性腫瘍の治療法で、原発性肝癌(肝細胞癌)と転移性肝癌のいずれにも効果があります。

 

画像を見ながら腫瘍を超音波検査にて確認し、皮膚の局所麻酔をしたあとに太さ1mmぐらいの金属製の針を腫瘍に刺し、その先端からラジオ波という電磁波の熱が発生し腫瘍を焼き凝固させます。

1回に径3cmの球として焼くことができるので、その範囲の腫瘍は壊死させることができます。

 

※以前はマイクロ波を使ったマイクロ波凝固療法(PMCT)が行われていましたが、それをもとにラジオ波を使ったRFAが開発されました。

 



経皮的エタノール注入療法(PEIT)とは

 

超音波の画像を見ながら腹部の皮膚の上から腫瘍まで長い特殊な注射針を刺し、100%のエタノール液(無水エタノール)を注入して癌細胞を壊死させる治療法です。

エタノールにはたんぱく質を凝固させる作用があり、その化学作用によって癌を死滅させるものです。

 

比較的安全なため広く行われ、以前は早期の肝細胞癌治療の中心的な存在でしたが、癌の状態によってはエタノールが腫瘍内に均一に広がらない場合が多く、何度も繰り返し行わなくてはいけないことあります。

 


ナノナイフ治療(不可逆電気穿孔法)または(IRE)とは

 

2~6本の太さ1.1mm細い電極針を癌腫瘍を取り囲むように刺し、3000ボルトの高電圧を1万分の1秒のパルス電流を通電することによって、癌細胞にナノサイズ(100万分の1mm)の穴を空けて死滅させる治療法です。

高い電圧でたくさんの電流を流すと、癌細胞に開いた穴が塞がらず細胞の中身が外に流れ出しが死んでしまいます。

 

ナノナイフの電流は間質を作っている線維には影響が少ないために細胞だけが死滅し、臓器の構造や血管、神経などは無傷です。

これにより重要な血管がすぐ近くにある膵臓癌の治療にナノナイフが使われます。

 


上記の経皮的ラジオ波焼灼療法経皮的エタノール注入療法は肝臓癌に対しての適用です。

 

ナノナイフ治療は手術ができないと判断された局所進行膵癌で遠隔転移や腹膜播種がないことが条件になります。

ステージでいうとステージ3以上でステージ4a以内、治療ができる領域は3~4cm以内なのでそれより腫瘍が大きいとナノナイフ治療が物理的にはできません

 

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