2015年9月30日(水)
(父の状態)
体温 35.7 ℃
血糖値 mg/dl
朝食前 143
昼食前 104
夕食前 168
就寝前 117
(父の日課)
05:00 血糖測定
06:00 血糖測定、体温測定
08:00 朝食
11:00 血糖測定
12:00 昼食、息子来院、娘とM姉からメール
17:00 血糖測定、体温測定
18:00 夕食
21:00 血糖測定、体温測定
(父の日記)
最期の入院日も今日で終る。
9/10に入院して9/30までの22日間をこのK病院で治療を受ける。
10日の入院日の午後には抗癌剤のアブラキサンとゲムシタビンを点滴液の中に混合しながら投与した。
この日を第1日目として一週間の16日迄を様子見の期間とする。
この一週間には体の変調を経験する。
頭痛、関節痛、筋肉痛も味わった。
それらの不具合は一週間で殆どが消え元の体調に戻った所で2回目の抗癌剤投与があった。
前回に比べ反動の副作用には少し慣れたのか、それとも対抗性が出来たのか初回程の苦痛を味わう事はなかった。
3回目の抗癌剤投与は日程の9/24になって延期の指示が主治医から出る。
その理由として白血球の数値が低すぎて私自身の体には免疫力がなく、次の投与に於いては危険性を伴なうという事だった。
結局、血液採取後に徐々に伸びていった。
私もそれらの予定が狂った事に不安をいだき、主治医に聞き尋ねると、返事は「今日は出来ない」との返答であった!
だが、主治医からはその理由は説明してくれなかった。
抗癌剤の投与は3回の実行が必要なのだろうか?
その延期の理由は糖尿病による体力の喪失かと思える。
これだけの痩身は尋常ではなく、体力の減衰を意味していると考えるのが正しいと思う。
この抗癌剤は相当の副作用を伴いながら効能していくに違いない。
今日で最初の投与から20日になる。
頭髪の硬く黒い髪は殆どが抜け落ち、後には柔らかい白髪が残る。
酷く年寄り臭い爺の姿に豹変してしまった。
明日退院出来るが本当にこれで良いのだろうか?
病院内の組織という政治に翻弄されているのではあるまいか。
同室の患者が入れ替わる中で彼等は何回も入退院を繰り返している事を知る。
同室のH氏は2年間に20回のそれを繰り返し、今4階の個室に入っている。
不完全な回復のまま出されているのか?
3回の抗癌剤投与が出来ず、当初の計画から外れて帰宅し、自宅からの通院しなければならない事に不満と納得がいかない。
これらの治療の方針と計画は、明日の帰りに詳細を説明してくれると思っている。
(当時の僕)
今日は血糖値も安定していたようです。
体重も3キロ増えたみたいで良い感じになってきた。
明日は退院の手続きもあるが、主治医からの話もあるようです。
病状などの話も多分あると思うのでとても緊張している。
どうか少しでも良い結果が得られますように。
(現状の僕)
抗癌剤の投与予定の遅れを気にしているようだ。
しかし抗癌剤による頭髪の抜けは、たった2回の投与で抜けるのだから凄いものである!
後から血液検査の結果を見るのだが、入院当初から癌という病であるためか、貧血気味で回復力が弱いのだ!
またこの後も抗癌剤による副作用に耐える事にもなっていくのだ。
父は抗癌剤を順調に投与出来ない事に不満を持っていたが、主治医の的確な判断で中止、延期してくれていたのだ!
抗癌剤には癌細胞にストレスを与え殺す作用や癌を抑制する作用があるが、同時に副作用という正常な細胞までダメージを与える事を知っておく必要がある。
抗癌剤による大切な臓器の動きが鈍り、体力を奪われ命取りになる事も想定して抗癌剤治療に望むべきである!
また、安易に抗癌剤治療を体力に関係なく進める医者を絶対に信じてはならない‼
患者をお客様扱いで金儲けに走る医者もいるからだ。
僕の父は他所の病院での医者の勧めた抗癌剤の副作用がきっかけになり、病状が後退した!
抗癌剤にもちゃんと効果はあると信じてもいるが、万全の体力をもとに実施していただきたい!
弱った体に癌の進行を止めるだけに抗癌剤を投与するのは、絶対にすべきではないと僕は結論づけたい。
少なくとも体力を一時的にでも戻してから抗癌剤に望むべきだ!
とある本にあるが、人は抗癌剤で命を落とすと書いてありよく考えるべきである!